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副鼻腔炎
(ふくびくうえん)


副鼻腔円 イラスト鼻づまりや鼻水が続く、頭が重い、 においが分かりにくい---。
こうし た症状の原因の一つが、副鼻腔炎で す。
副鼻腔に炎症が起こると、鼻水 や膿がたまって症状が長引くことが あります。
急性と慢性があり、症状 や経過に応じた治療が必要です。

●副鼻腔はどこにある

  鼻の穴から喉の手前までの、トンネル状の空間を、鼻腔と呼びます。
副鼻腔は、鼻腔の周りにある左右4つ(計8つ)の空洞で、目の間や額、頬の裏などにあって、鼻腔とつなかっています。
副鼻腔には、吸い込んだ空気を温かく湿った状態にして、肺の負担を減らすことや、粘液を生成してホコリやウイルス、細菌などの 異物を捉えて、体外へ排出するなどの役割があります。

●鼻づまり頭痛、嗅覚障害などが起こる

副鼻腔円 イラスト2  副鼻腔炎は、副鼻腔の粘膜に炎症が起こる病気です。
ウイルスや細菌などの感染が原因となるほかアレルギーなどが関係することも あります。
副鼻腔炎のおもな症状としては、黄色や緑の粘り気のある鼻水、鼻づまりや目の奥の痛みや頭痛、嗅覚障害などが生じます。
また副鼻腔の出口が塞がると副鼻腔内に鼻水や膿が溜まり症状が長引くことがあります。
副鼻腔円は、症状が起きている期間によって、急性と慢性に分けられます。
急性副鼻腔円は、症状が日か比較的短期間に現われ、慢性副鼻腔炎は、炎症が長期間続きます。
一般に、急性は発症から4週間以内、慢性は12週間以上続くものとされています。

●急性と慢性の症状と治療法

 副鼻腔炎のかぜ症状が、1週間ほど続いている場合や、症状が長引く場合は、耳鼻咽喉科を受診しましょう。
とくに、目の周りの腫れ、強い頭痛、高熱、意識の変化、ものが二重に見える、顔面のしびれなどがある場合は、早急な受診が必要です。
急性副鼻腔炎の治療では、鼻水や膿を出しやすくする薬や、炎症を緩和する薬、薬を霧状にして鼻や副鼻腔に届ける「ネブライザー療法」などの、薬物療法が行なわれます(医師の判断で、抗菌薬が使用されることもあります)。
慢性副鼻腔炎では、薬物療法などで十分な改善が得られない場合などに、内視鏡下副鼻腔手術(ESS)が行なわれることがあります。
内視鏡を使って副鼻腔の通り道を広げ、炎症のある組織や鼻茸(ポリープ)などを処置します。

●鼻洗浄は正しく行うことが必要

  副鼻腔炎の症状を和らげるためのセルフケアとして行なう、鼻洗浄(鼻うがい)には、効果が認められています。
ただ、正しい方法で行なわないと鼻の粘膜を傷つけたり、細菌の感染や痛みにつながる恐れもあるので注意が必要です。
鼻洗浄を行う頻度は、一日I~2回とし、水道水をそのまま使うことは避け、生理食塩水か専用の洗浄液を注入器で使用します。 前傾姿勢でゆっくり行なうことも重要で、強い水圧で洗浄すると、耳に負担がかかることがあるため、無理な力をかけずに行ないます。 そして、副鼻腔炎の症状が悪化したり、発熱や顔面の痛み、頭痛などを感じたときは、鼻洗浄はすぐに止めて、耳鼻咽喉科の医師に 相談してください。


【医療・病気の時事問題】

~【NTM症--長引くせきや痰に注意】~

医療・病気の時事問題

 腸活迷子 イラスト  せきや痰が長く続き、悪化すると血痰や、倦怠感、
胸・背中の痛みなどの症状を訴える、
「NTM症」の患者が増えている、という報道があります。
NTM症は肺に起こる呼吸器感染症で、この病気多くは、肺MAC症が占めています。
NTMは日本語で「非結核性抗酸菌」と呼ばれ、結核とは異なり、
通常、人から人へ感染することはありません。
NTMは、土壌や浴室の水回りなどに存在する細菌のため、
土ぼこりゃ水しぶきなどとともに菌を吸い込むことによって感染すると考えられています。


また、中高年の女性に多く、やせ型の体形の人に見られる傾向があることも知られています。
NTM症は、胸部X線(レントゲン)検査や、CT検査、痰の細菌検査などで調べることができます。
NTMに感染しても初期はほとんど症状がなく、ゆっくりと進行するといった特徴もあります。
NTM症の治療には、複数の抗菌薬を組み合わせて使用する、多剤併用療法が行なわれます。
これは、細菌が薬に対する抵抗力を持つことを防ぐためです。
治療にはある程度の時間がかかりますが、けっして治らない病気ではないので、
長引くせきや痰などの症状で悩んでおられ る方は、かかりつけ医に相談してください。


資料提供:メディカルライフ教育出版