~突然の腫れに要注意!のとに起こると命に関わることも~
まぶたや唇が突然大きく腫れ る---そんな症状が現われた ら、「クインケ浮腫(血管性 浮腫)」かもしれません。
多 くは数日で治まりますが、の どや気道に腫れが及ぶと命に 関わることがあります。
原因 や治療法、緊急時の対応につ いて知っておきましよう。
クインケ浮腫は、ドイツ人の( ハインリッヒ・クインケ医師が、の病気のことを報告したことからなづけられました。
「血管性浮腫」とも呼ばれています。
一般的な蕁麻疹では皮膚の浅い 部分が腫れますが、クインケ浮腫 では皮膚や粘膜のより深い部分に 腫れが起こります。
発症した部分は大きく腫れます。
なぜこうしたことが起こるかと いうと、炎症に関わる物質(ヒス タミンやブラジキニンなど)の
働 きによって血管の透過性が高まり、 通常は血管内にとどまっている水 分が、皮下組織や粘膜に多量に漏 れ出すことによります。これが、突然、皮膚が大きく腫れる理由です。
クインケ浮腫による腫れが起こ る部位でもっとも多いのは、まぶ たや唇です。
左右非対称に起こることが多く、
まぶたや唇の片方が腫れるケース がよく見られます。
そのほかの部位では、手足や外陰部、喉や気道、腸などに発症す ることもあります。
一般的な蕁麻疹と違ってクイン ケ浮腫では、
灼熱感や皮膚が突っ 張るような圧迫感はあっても、か ゆみはほとんど感じません。
クインケ浮腫の症状は突然現わ れ、多くはI~3日で軽快します が、数日続くこともあります。
クインケ浮腫は、「後天性」と 「遺伝性」のふたつにわけられて います。
治療法とともにみていき ましょう。
「後天性クインケ浮腫」
後天性クインケ浮腫の原因とし ては、アレルギー(甲殻類や果物 などの食べ物や、鎮痛剤や抗菌薬 など)。誘引としては、疲労、ス ドレス、日光、寒さ、物理的な圧 迫・刺激などがあげられています。
ごくまれに、高血圧などの治療に 使われるACE阻害薬によってブ ラジキニンの分解が阻害されて増 加し、クインケ浮腫につながると いったケースもあります。
【治療法】
後天性クインケ浮腫では、原因 がアレルギー性や突発性の場合は、 抗ヒスタミン薬を中心に治療し、 必要に応じてステロイド薬が使用 されます。
ACE阻害薬が原因と 考えられる場合は、自己判断で服 用を続けず、速やかに医師に相談 してください。
「遺伝性クインケ浮腫」
遺伝性クインケ浮腫(HAE) の原因は、ブラジキニンが過剰に つくられるのを抑える「CIイン ヒビター」というタンパク質の働 きが、遺伝的要因で低下した状態 にあることが原因となっています。
【治療法】
遺伝性クインケ浮腫の場合は、 抗ヒスタミン薬が効きません。
C1 インヒビター製剤などを使用した、 専門的な治療が必要になります。
クインケ浮腫でもっとも大切な ことは、のどや気道、舌などに症 状が起きたときの対処です。
のどや舌が腫れて呼吸が苦しい といったときは、迷わず救急車を 呼んでください。
クインケ浮腫が繰り返し起こる ときは、原因をつきとめて対応す ることが重要になります。
また、 遺伝性クインケ浮腫では慢性的に 症状を繰り返す方もいらっしやい ます。
かかりつけ医や皮膚科、アレル ギー科などに相談して、原因を調 べてもらいましよう。
医療・病気の時事問題ある製薬会社が、「中等症以 上の成人アトピー性皮膚炎患 者」の病気が仕事にもたらす影 響を調べた報告書があります。
それによると、集中力の低下、 仕事の効率の低下、仕事への自 信や意欲の低下など、8割の人 が職場で不安を感じ、6割の人 が仕事に影響があったと回答し ています。
アトピー性皮膚炎は、皮膚の バリア機能の低下に加え、体質 や環境要因などが複雑に関与し、 免疫の異常な反応が起こること で発症すると考えられています。
アトピー性皮膚炎では、炎症 とともに強いかゆみを伴う湿疹 を繰り返すケースが見られます。
アトピー性皮膚炎の治療の基 保湿によるスキンケアと、 症状に応じたステロイド外用薬 などによる炎症のコントロール です。
現在では「非ステロイド系の 治療薬」も進歩していて、有効 な選択肢となっています。
非ステロイド薬では、炎症や かゆみを引き起こす体内物質の 働きを抑える薬や、炎症やかゆ みのシグナルをブロックする薬 過剰な免疫反応を抑制する薬、 炎症を抑えながら皮膚のバリア 機能を修復する薬などが代表的 です。
非ステロイド薬のなかには、 薬剤費が高額になるものもあります。
症状や生活スタイルに合った 治療法を選ぶためにも、皮膚科 の医師とよく相談することが大 切です。
資料提供:メディカルライフ教育出版