~ 突然死のリスク ~
ある日突然、大切な人が命を落とす---。
そんな予期せぬ悲劇の背景に、動脈硬化が潜んでいることをご存じでしょうか。
年間9万人以上が突然死で亡くなっており、その多くが心臓の病気に関連しています。
●突然菱」もっとも多い原因は?
突然死とは、病気の症状が出てから24時間以内に予想外に亡くなることをいいます。
交通事故などのケガが原因の死は含まれません。
突然死のもっとも多い原因は心臓の病気です。
【代表的な心臓の病気】
○狭心症・心筋梗塞(虚血性心疾患):心臓に血液を送る血管が狭くなったり詰まったりし、 心臓の筋肉が弱ってしまう病気。
○心不全:心臓の力が弱くなって、全身に十分な血液を送れなくなる状態。
○不整脈:心臓のリズムが乱れて、正常に血液を送り出せなくなる状態。
○心臓弁膜症:心臓の弁が硬くなって、血液の流れがうまくいかなくなる病気。
心臓の病気の症状には、息切れ、動悸、胸の痛み、めまい、むくみ、疲れやすさなどがあります。
こうした症状がある方は、医療機関で検査を受けることが大切です。
●心臓の病気は動脈硬化か5始まる
突然死の原因となる心臓の病気は、動脈硬化によって発症します。
動脈硬化は「血管の老化現象」ともいわれます。
悪玉コレステロールが血管の壁にたまり、そこにプラーク(こぶのようなもの)ができて、血管が硬く狭くなります。
動脈硬化を起こしている血管に血のかたまり(血栓)が詰まると命にかかわる病気を引き起こすリスクが高くなります。
●動脈硬化を知るための検査
動脈硬化は初期には自覚症状が少ないため、定期的な健康診断が大切です。
以下の検査で早期発見ができます。
○血液検査:コレステロールや中性脂肪、血糖値を調べます。
○頸動脈エコー(超音波検査):首の血管をチェックして、血管の硬さやプラークの有無を 確認します。
〇ABI検査(足首と腕の血圧の比率を測る検査):血管が狭くなっていないか、
詰まってい ないかを調べます。
●脈硬化の進行を抑える治療
動脈硬化の進行を抑える治療には、薬物療法と外科的療法があります。
【薬物療法】
〇降圧薬(高血圧治療薬):血圧を下げて血管への負担を軽減します。
〇スタチン系薬(脂質異常症治療薬ご悪玉コレステロールを減らし、動脈硬化の進行を防ぎます。
〇抗血小板薬(アスピリンなど):血液をサラサラにして血栓を防ぎます。
【外科的治療】
〇カテーテル治療(PCI):狭くなった血管を広げるためにバルーンやステントを使用します。
〇バイパス手術:詰まった血管の代わりに新しい血管をつなぐ手術です。
●突然死を防ぐためにできること
動脈硬化の進行を遅らせるためには、生活習慣を見直すことが重要です。
バランスの取れた食事、適度な運動、禁煙、そしてストレスをためない生活、
糖尿病を患っている方は糖尿病の治療が、しなやかな血管を守り続けるカギとなります。
早期発見と適切な治療で突然死のリスクを大きく減らすことがで きます。
資料提供:メディカルライフ教育出版