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むずむず脚症候群

~原因と対策を知り、快適な眠りを取り戻す ~

むずむず脚症候群は、睡眠の質や日常生活に大きな影響を及ぼす病気です。
特徴的な症状や原因、対処法を正しく理解し、早めの対応につなげましよう。


●特徴的な症状とセルフチェック

むずむず脚症候群 イラスト  むずむず脚症候群は、下肢静止不能症候群とも呼ばれる病気です。
この病気には、特徴的な症状が見られます。
つぎの四つにあてはまる自覚症 状がないか、セルフチェックしてみましょう。
①下肢の異常な感覚(足がむずむずする、足のなかを虫が這っている、痛いなど)により、足を動かさずにはいられない。
②安静にしているときに、症状が起こる。
③足を動かすことで、症状がやわらぐ。
④夕方から夜間にかけて症状が強くなる。

【注意】むずむず脚症候群は下肢以外にも、手や腕、背中、腹部などに起こることもあります。 

●発症の背景にあるドーパミンと鉄分の不足

   むずむず脚症候群の発症原因は、正確にはわかっていません。
原因として有力視されているのが、脳内の神経伝達物質であるドーパミン分泌の不足と、鉄分の不足です。
ドーパミンには働きがいくつかありますが、運動機能の調整にも関わっています。
ドーパミンが不足することで運動機能の調整がうまくいかず、下肢に異常な感覚が起こることが考えられます。
鉄分は、ドーパミンをつくるときに欠かせない物質です。
鉄欠乏性貧血や腎性貧血、月経、妊娠・出産により、鉄分が不足するとドーパミンの生成が不足して、下肢の異常な感覚につながります。

●睡眠障害との深い関係

むずむず脚症候群 イラスト   夕方から夜間にかけて症状が強くなるため、むずむず脚症候群の患者には、睡眠障害で悩んでおられる方がたくさんいらっしゃいます。
人眠障害・中途覚醒・早朝覚醒によって寝不足に陥り、生活の質が大きく低下します。
また、むずむず脚症候群の患者の約8割が、「周期性四肢運動障害」を合併しているという報告もあります。
周期性四肢運動障害は、睡眠中、無意識のうちに下肢が20~40秒間隔で収縮・弛緩をなんども繰り返す病気です。
これによって眠りが浅くなり、日中の強い眠気や疲労感を引き起こします。  

●薬物療法という選択肢

  むずむず脚症候群を治し、良質の睡眠を得るためには、どうしたらよいのでしょうか。
軽度であれば生活習慣を見直すことで症状が改善することも期待できます。
カフェインやアルコールの夜間の摂取を控える。
鉄分の含まれた食材を、意識して摂取する。
就寝前に軽くストレッチを行なうなどです。
生活習慣の見直しで症状が改善されない場合は、薬物療法が有効な手段になります。

  【むずむず脚症候群の治療薬】
○ドーパミン受容体作動薬
ドー パミンの働きを補なうための薬。
○鉄剤
鉄欠乏症が確認された場合、効果的に鉄分を補なうための薬。

●背後に潜む病気にも注竟

むずむず脚症候群 イラスト   むずむず脚症候群で悩まれている方は、
かかりつけ医に相談するか、脳神経内科、心療内科、睡眠外来を
受診してください。

 むずむず脚症候群は、糖尿病や腎疾患、パーキンソン病など、
さまざまな病気によって引き起こされているケースもあります。 

こうした場合は、特定の病気を治療することが、症状の改善につながります。



【医療・病気の時事問題】

望まない妊娠を避ける「緊急避妊薬」

医療・病気の時事問題 イラスト 

 緊急避妊薬(アフターピル)が、厚生労働省が指定する薬局・ドラッグストアで、販売されるようになりました。
緊急避妊薬は、性行為後72時間以内に服用することで、排卵を抑えたり、受精卵の着床を妨げて、80%以上の確率で避妊に つながるとされている薬です。
72時間を過ぎると、避妊効果が低下すること。
妊娠を100%避けることが保証されてはいない点には、注意が必要になります。
また、性行為のまえに服用しても、効果はありません。
緊急避妊薬が購入できるのは、本人のみ。対面販売に限られています。
店内の個室やパーテーションで区切られた場所で、研修を受けた薬剤師による面談を受け、チェックシートに記入したのち、薬剤師のまえで服用します。
これは、なりすましや薬の乱用を防ぐためです。
緊急避妊薬は服用後、3~7日で生理がくるケースが多くなっています。
しかし、3週間たっても生理がこない場合は、妊娠している可能性もあるため、産婦人科を受診してください。
ちなみに緊急避妊薬は、緊急で使用するためのもので、ホルモンバランスを崩すリスクもあるため、日常的な避妊には適し ていません。


資料提供:メディカルライフ教育出版