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2012年前院長便り

2012年1月

1月3日まで正月休暇をいただいて、明るく元気に新年のスタートを切りました。
沢山の年賀状を頂戴し、箱根駅伝での若い学生達の必死の頑張りに勇気づけられ、もうひと頑張りしようという気持ちになります。
最近のテレビ番組に多少日本再生の芽生えを感じます。これまでの単なるおふざけで投げやりな番組から真面目な、日本を良くしようという意欲の感じられる番組への転換が見られるようになってきたと思います。相当レベルの高いクイズ番組や内容の濃いドキュメンタリー番組、政治・経済に対する討論等があり、このままでは本当に日本が没落しかねないという危機感が出てきたということでしょうか。
国民それぞれが国や地域のことを考え、単なる独裁政治家や権力欲の亡者ではなく、真の自己を捨てる覚悟の日本のリーダーを待望してやみません。

2012年2月

2月26日、沖縄県の高等学校同窓の大先輩、平(たいら)光雄先生を横浜までお訪ね致しました。
先生は未だ現役95歳の歯科医師で、子供・お孫さんと共に診療をしておられます。
達筆な書を毎日書かれていて、今でも美しい仮名文字を追求されているとのことでした。一緒に行ったメンバー6人それぞれに立派な色紙を頂きました。
手の震えもなく、すらすらと書かれる文字の美しさに感動しました。
陸軍中野学校教官を経て戦争で中国へ渡り、シベリヤに抑留され、九死に一生を得て帰還されたという考えられないような人生を歩まれた方で、人間がここまで到達できるかという感動を覚えました。
私は60数歳、まだひよっ子です。頑張りたいと思います。

2012年3月

3月18日(日)、 南燈大懇親会が沖縄県名護市で開催されました。
名護高等学校及び三中、三高女の卒業生による初めての懇親会で、私の兄弟姉妹5人全員も卒業生ですので揃って出席致しました。歌あり踊りありの大盛会で、約300名もの出席があり、名護高校の高安美智子校長、本部同窓会、関西地区同窓会長と共に私も東京南燈同窓会長として挨拶をさせていただきました。 会の前に時間がありましたので故郷・本部のお墓参りをし、会の後は名護の街で久しぶりに兄弟姉妹との会食を楽しみました。

2012年4月

~4月からの診療体制の変更~
これまで開院より約28年間、院長として私石川清弘が診療を続けてまいりました。それ以前に約6年間、山北町の診療所長を務めておりましたので、実質約34年間この地域の医療に携わったことになります。
この度、大学病院で消化器内科の研鎖を積んでまいりました長男の石川清一医師が継承の手始めとして水・木の全日診療と土・日の交互診療を担当する運びになりました。
これまで34年間続けてきた土曜日の全日診療と日曜日の午前診療は継続してゆく所存でございますので、皆様のご支援を宜しくお願い申し上げます。まだまだ私共、勉強を続け初心忘れることなく地域医療に邁進してまいります。

石川清一医師

石川清一医師

2012年5月

~沖縄の本土復帰40周年~
1972年(昭和47年)に米国の統治下にあった沖縄が日本へ返還されてから40年が経ちました。
「沖縄の祖国復帰が実現しない限り、日本の戦後は終わらない」当時の首相佐藤榮作の声明があり、ニクソン大統領との沖縄返還協定の調印により5月15日、沖縄は日本へ復帰しました。核抜き、本土並みという県民の期待に反して米軍や軍事基地を残したままの復帰で、今なお日本における米軍基地の70%が沖縄に存在するという異常事態が続いています。
私は1962年(昭和37年)、パスポートを持って沖縄から本土の大学(医学部)へ入学しました。それから10年後に沖縄が返還され、パスポート無しで沖縄への往来が出来るようになり、又その年に結婚もしましたので思い出深いものがあります。
日本政府としてその当時の選択はぎりぎりの決着だったとは思いますが、沖縄の現在の基地の危険な状況を何とか解消しないといけないと思います。目に見える道路や施設等のインフラ整備は、沖縄県独自又は日本の一つの県としての交付金では到底成し得ないような現在の状況ですが、それが即沖縄の幸福度につながっているかと言えば、それは違います。
40年前の日本の弱い立場で締結された返還協定に伴う沖縄の苦痛は、日本の独立国としての矜持をもって断固米国に申し入れ、これを排除しなければなりません。

2012年6月

~神奈川県県民功労者表彰受賞~
平成24年6月4日、県民功労者表彰を受賞致しました。この賞は神奈川県における公共の福祉に貢献し業績のあった個人や団体に対する最高表彰の一つです。私の今回の受賞は、地域の皆様を始め行政、足柄上医師会会員、家族皆の協力により頂けたもので、心から感謝申し上げます。
受賞の内容につきましてはタウンニュース秦野版にとり上げられましたので、 転載させていただきます。 今後もなお一層皆様と手を取り合って、地域医療や保健衛生の向上のために邁進してまいりますので、ご指導のほど宜しくお願い申し上げます。
平成24年6月7日タウンニュース秦野版より抜粋

平成24年6月7日タウンニュース秦野版より抜粋

2012年7月

~神奈川県における准看護師養成廃止~
神奈川県では来年度から准看護師の養成を取り止めるとの県知事発表があり、医療関係者の間ではただでさえ足りない看護師不足が更に深刻なものになると懸念されています。
看護協会や黒岩知事は、高度化していく医療知識や技術に対して准看護師では充分な対応が出来ないという考えのようですが、働きながら高い志を持ち准看護師の資格を得た方達が戦後の地域医療を支え、現在もなお大きな力となっていることを忘れてはならないと思います。地域医療、特に在宅医療や地域に密着したかかりつけの診療所での准看護師さんの力無くしては、更に地域医療が崩壊していくことが目に見えています。
現実味のない机上の看護師資質向上論は暴論で、本当に地域住民の健康を損なうことになりますので、准看護師廃止には手を取り合って反対しましょう。

2012年8月

~北海道旅行~
お盆休みを利用して、北海道の洞爺湖周辺に孫達と旅行に行ってきました。雨も降りましたが、快適なウィンザーホテル泊に洞爺湖周遊、子供達の乗馬やガラス細工造り等満喫しました。
~富士総合火力演習~
8月26日、三師会(医師会、薬剤師会、歯科医師会)の研修会振替で、自衛隊の演習(ソウカエン)を見学しました。以前にも一度体験しておりますが、今回は陸・空の内外共に緊迫した情勢の中での演習でしたので、身震いするような迫力がありました。
実際に軍事力が行使されるような状況になってはいけないと思いますが、自衛隊の「日本を守る」という気迫をひしひしと感じました。

2012年9月

~マダガスカル~
9月に少し夏休みを取らせていただきました。代わりを石川清一医師が務めましたが、2日程臨時休診となりご迷惑をおかけ致しました。
マダガスカルはアフリカの東隣、インド洋に浮かぶ島で日本のおよそ1.6倍の面積を有し人口約2,300万人の国です。国民性は穏やかで親日的、決して豊かな国ではありませんが、日本との交流によって大きく変わる可能性のある国だと思います。世界に目を向ければ、日本を受け入れ交流したいと考えている国が沢山あるのだということが分かります。
現地ガイドはRinaさんという男性の方でしたが、息子の長男・次男が極真空手をやっているそうで、マダガスカルのチャンピオンでした。日本の空手の歴史にも詳しく、首里手・那覇手・泊手など、空手の源流沖縄空手のことまで知っているのには本当に驚きました。私が昔携わっていた上地流のことも知っておりました。
マダガスカルで、Rinaさん始めどなたか、このホームページを見て下さっているでしょうか?
マダガスカルの方々は本当に皆さん穏やかで人なつっこく、日本人の気性に似ていて、世界での最大の友好国になれると思います。マダガスカルの皆さんが日本に大勢来られるようになればと願っています。

マダガスカル旅行1マダガスカル旅行2マダガスカル旅行3マダガスカル旅行4

2012年10月

外来診療の水・木曜日と土・日曜日隔週について、石川清一医師が担当することになり数ヶ月が経過しました。
お陰様で診療の連携については良く話し合ってスムーズに行っていますので、ご迷惑をおかけすることも無く患者様も安心されていることと思います。
石川清一医師は大学で消化器・肝臓病等を専門としていましたがそれに限らず、皆様のあらゆる健康上の問題についてお気軽にご相談をしていただきたいと思います。
私の方は医院の診療の他に老人ホーム2箇所・グループホーム1箇所・産業医を4箇所担当しており、 医師会の仕事もありますので多忙さに変わりはありません。
皆様に支えられながら足柄上地域の医療・保健・福祉の為に頑張っておりますので、 これからも息子共々宜しくお願い申し上げます。

2012年11月

今月は大きな行事が色々ありました。

~足柄上公衆衛生協会表彰 11月6日~
足柄上地区における保健衛生・食品・理容・美容関係者に対し、その功労 表彰を行うもので、私は公衆衛生協会足柄上支部長を務めておりますので 支部長表彰(保健衛生部門)を行いました。

~防衛大学校開校祭 11月11日~
自衛隊協力会南足柄支部の活動の一環として参加しました。「棒倒し競技」 は圧巻でした。

~東京南燈同窓会 11月17日~
沖縄の県立名護高等学校の同窓会長をしておりますが、その総会を東京・池袋東武百貨店のホールで開催しました。

~琉球古典音楽「湛水流」伝統保存会30周年記念東京公演 及び 平光雄師カジマヤー記念公演開催  11月18日~
沖縄の三線(サンシン)は野松流・阿富祖流が現在有名ですが、その源流 とも言うべき「湛水流」は母校(名護高・三中)の先輩、平光雄先生が個 人伝承者となっていて、沖縄の無形文化財に指定されています。 その平先生の97歳のカジマヤーのお祝いを兼ねて開催されました。

~ハイキング 11月25日~
東京南燈同窓会のメンバーと当院関係の医薬品メーカーMRの皆様、16名 で東丹沢・七沢の白山へハイキングに行きました。心地良い疲れと厚木でのビールは最高でした。

2012年12月

~忘年会~
12月2日(日)、恒例の石川医院忘年会を開催致しました。MR・問屋の 皆様にも多数参加していただき、総勢44名で大変な盛り上がりでした。 芸達者な方が多くて、2次会も大爆笑のカラオケ大会でした。 皆様に支えられて恙無く1年を終え、又今年は息子が医院の継承に一歩を 踏み出したこともあり、感無量の思いがあります。

~足柄の熊~

今月新聞にも掲載されましたが、熊が里に下りて来ました。子熊で、麻酔 銃で捕獲して山北の山に帰したとのことですが、猪や猿、鹿が畑を荒らし たり民家近くに現れたり、やはり足柄地区は田舎なんだな~とつくづく 思います。
~石川院長新聞に載る~

12月8日付読売新聞に医療の欄で新聞に載りました。3年前にも取材を受けましたが、主には政権交代後の医療問題の変化を検証する目的での足柄地区に関する取材でした。正直にお話しをして、足柄地区は決して良くはなっていない、むしろ問題が多くなっているということを指摘しました。